床暖房付きストーブとは
石油ストーブには床暖房機能が付いたストーブも存在します。ソフトパネルと呼ばれるマットをストーブに接続して不凍液を循環させる方式です。
ストーブの排熱を利用して不凍液を暖めて、暖めた不凍液を床暖房用ソフトパネルの中で循環させています。今まで家の外へ捨てるだけだったストーブの排熱を床暖房へと再利用しているのです。
床暖房付きストーブのおすすめポイント
足元から暖めます!
ストーブだけだと、どうしても熱が上へ上へ行き、頭はボーっとするくらい暑いけれども足元がひんやりするといった事もあります。しかし、床暖房があることでお部屋の一番低い所から暖めるので足元だけが寒いといったこともなくなります。
温風が苦手な方にもおすすめ
温風が体に当たるのが苦手といった方にもおすすめです。風を起こさないため、乾燥し辛く、ホコリも舞いにくくなります。温風タイプのじりじりとした熱さではなく、床暖房用ソフトパネルから伝わる熱と輻射熱で身体の芯から温めてくれる優しい暖かさが特徴となります。
こたつを上回る快適さと気持ち良さ
こたつに入ると、その快適さと気持ち良さからついつい、うたた寝といった経験をされた方も多いのではないでしょうか?
そんな、うたた寝するほど快適なこたつと、同じくらい快適な床暖房を比較してみたいと思います。こたつは中に入っている所だけが暖かいのですが、布団からでている部分は残念ながらそれ程暖かくはありません。その点、床暖房は足元だけでなく体全体をほどよい温度で暖めてくれ、暑くなりすぎるといったこともありません。
よって快適さと気持ち良さは床暖房がこたつを上回ると言っていいでしょう。しかし、注意する点があります。あまりの快適さと気持ち良さに、こたつ以上にうたた寝には十分注意する必要がありますね(笑)
お手入れの仕方
分解掃除のすすめ
他のFF式ストーブと同じで定期的な分解掃除をおすすめします。ストーブの基本的な燃焼部分もそうですが、床暖回路も長い間使うことにより、不凍液がドロドロになって床暖回路の詰まりや、暖まりが悪くなる原因になったりします。
循環液と補充液
使い分けが必要です
床暖用の不凍液は使っていると少しづつ減ってきます。ストーブには不凍液の下限ラインがあるのですが、この下限ラインを下回らないように補充をしなければなりません。その時に気を付けて欲しいのが、循環液と補充液の違いです。循環液はストーブを初めて設置した時に入れる不凍液、補充液は不凍液が減ってきたときに補充する不凍液です。
違いは濃度です
循環液と補充液の違いはその濃度になります。不凍液は使っていると水分が蒸発し、どんどん濃くなっていきます。濃度が濃すぎると不凍液がドロドロになり、床暖房の回路が詰まったりするので薄めてあげる必要があります。補充液は通常の循環液より濃度が低いので、循環液ではなく補充液を足すことによって回路を流れる不凍液がサラサラになるのです。
また、何年に一回かは全ての循環液を交換されることをおすすめします。
使用上の注意
ソフトパネルの上には重たいものを置かない
床暖用ソフトパネルの上に重い家具などを置くと不凍液の流れが悪くなり暖まりが悪くなったり、ストーブにエラーが出て止まったりします。特に脚の細いテーブルや椅子などは要注意です。どうしても置かなければならない時は脚の下に板を挟むなどして対応しましょう。
床暖房はストーブの熱を利用して暖めています
床暖房はストーブの排熱を利用して暖めてします。ですので、ストーブの火力が強くないと暖まりも悪いといった場合があります。床暖用ソフトパネルが大きかったりすると、火力は中~大まで上げないと十分に暖まらないといったこともあります。ストーブの能力にあわせて、床暖用ソフトパネルを選ぶようにしましょう。